唇、頬、耳まで唇を這わせてくる。
その度に私からは甘い息が漏れて、自分の聞いたことのない声に、恥ずかしくてぎゅっと目を瞑った。
「ちあ。目、閉じないで」
そっと私の瞼を触る。
そっと目を開ければ、少し息が乱れて瞳を揺らしてるハルくんが見える。
「は、恥ずかしくて」
これを言うのも恥ずかしいの。
右手で口元を隠す。2人の唾液で濡れてる唇が、私の人差し指にあたる。
初めてのことばかり。知らない感触、知らない感情、知らないハルくん。
恥ずかしさと、緊張で、どうにかなりそうで、クラクラする。
「ちあ」
至近距離。少し、顔を動かせばまた唇が触れそうな距離。
おでこをコツンとくっつけて、ハルくんが目を閉じながら言った。
「どこまで、触ってもいい?どこまでだったら、許してくれる?」
そ、んなの。
ハルくんだったら、どこまででもいいのに。ハルくんだったら、嫌なことなんてない。
「どこ、でも、って言いたいけど…恥ずかしくて、」
そういうと、グッと唇を噛みしめて、「ふーっ」と自分を落ち着かせるように息を吐きだしたハルくん。
「俺は…その、恥ずかしいとこも全部、見せてほしいんだけど」
口元を隠していた右手をそっと取って、手のひらにちゅっと軽くキスをされる。
チラッと私の意志を確認してくるかのような、でも断らせない、そんな雰囲気の目に捕まえられて、また心臓が暴れ出す。



