【完】ハルくんの、かくしごと。




舌先が触れた瞬間、全身がびくっと震えた。

逃げたいのに、逃げられない。

むしろ、もっと欲しくなってしまう。



「……んっ、ぁ」



息が詰まって、苦しいのに、幸せで。

ハルくんは不器用に、でも必死に私の唇を探る。

何度も重ねて、深く、強く。

その熱が、私の涙をまた零れさせる。



「ち、あ」



名前を呼ばれるたびに、胸が震える。

唇が離れた瞬間、互いの呼吸が荒くて、部屋の静けさにその音だけが響いていた。

少し、糸を引いているのが目に見えて、恥ずかしくて。

思わず、顔を真っ赤にして目を逸らす。

でも、ハルくんはそんな私を見て、



「……かわいい」



と、低く囁いた。

その声に、胸がぎゅっと締め付けられる。

恥ずかしいのに、もっと欲しくなってしまう。



「ちあ、まだ終わらないよ」



そう言って、また顎をそっと持ち上げられる。

次のキスは、さっきよりもゆっくりで、甘くて。

唇を重ねるたびに、糸がまた細く光って、その光景が余計に恥ずかしくて、でも愛しくて。



「……っ、ん…ぁっ…」



息が詰まるほど近くて、 でも、離れたくない。



「ちあ、好きすぎてどうにかなりそう」



ハルくんの熱が、唇から胸の奥まで伝わってきて、私の方がどうにかなりそうだ。