【完】ハルくんの、かくしごと。




「ちあ、すき」


「う、ん」


「もっと、したい」



顎をクイッとあげられる。

ハルくんの余裕のない顔に、胸が締め付けられて、どうしようもなく愛しさで溢れてしまう。


ぎゅっと目を瞑ると、さっきとは違って、噛みつくようなキス。


下唇を何度も啄んでから――唇の端を甘く引かれる。

痛いほどじゃないのに、心臓が跳ねて、息が詰まる。



「……っ、はぁっ…」



思わず声が漏れると、ハルくんの手が私の頬を包んだ。

その手は熱くて、震えていて、必死さが伝わってくる。


唇全体を覆われて、きゅっと結んだ私の唇に生暖かい感触。



「開けて」



訳も分からず、言われたまま少し口を開ける。


その隙間から――

ハルくんの息が流れ込んでくる。熱くて、甘くて、心臓が跳ねる。