「好きだって伝えようとしたけど、幼なじみでいられなくなるかもって思ったら中々言えなくて。 好きって気持ちと嫉妬でぐちゃぐちゃになって、冷たく…してた。もっと、きっぱり諦めてたら、よかったんだろうけど。 離れる勇気もなくて…中途半端で」
言葉の一つひとつが、私の胸に突き刺さる。冷たさの裏に、こんな気持ちが隠されていたなんて。
「ちあに触れられる度に心の中では舞い上がってた。ほんとはずっと触りたくて、それに気づかれたくなくて冷たい態度とって…それで…。無理矢理キスしたら、俺のこと嫌いになるかもって思ったのに…。俺、ちあのわがまま聞くの好き、だから。一緒にいたいっていってくれるから…。
完全に気持ちに蓋をして、好きになる前に戻ろうって…。ちあに、優しくしたくて。幼なじみでいたかったんだ。でも……やっぱり、無理だった。ちあのことを忘れたくて、好きでもない女にちあのこと重ねてっ…。
もう、限界だったんだよ、ずっと。お前は、俺のこと好きじゃないかもしれないけど…。荻原に俺も同じだって言われて、俺はちあが好きだから、お前とは違うって、ほんとは言いたかったけど。ちあからしたら、同じだよなって思ったら、急に…ちあが離れていくかもって、怖くなって。…俺は、ずっと…もう、何年も前からっ…ちあのこと、かわいいって、思ってるよ…。すき、だよ。すきすぎて、頭おかしくなりそう、」
ぎゅっと、私の手を握り締める力が強くなった気がする。
ハルくんは、俯いて、目を閉じて言った。
「…すき。すげー、すき。もし、今日が一緒にいられる最後の日になったとしても、伝えたかった」
その言葉に、胸が締め付けられる。涙が溢れそうで、声が震える。
「……最後の日なんて、嫌だよ」
思わず、強く握り返していた。



