学園の困り者くんたちに好かれて困ってます!

「これが今日分のプリントな。できたり、分からないところがあれば遠慮なく持ってこい」

「はいっ、ありがとうございます」

 そのうち手元にプリントがやってきて、周防くんを無視したまま取り掛かる。

 周防くんにもプリントはあるから、きっとしばらくは静かになってくれるはず。

 ……そんな考えは、とっても周防くんを舐めていた。

「花厳くんできたー」

 配られたプリントは5枚。講座と名がついているだけあって、そこそこの時間をかけないと解けない内容になっている……はずなんだけど。

 隣で気だるげにシャーペンを動かしていた周防くんは、ものの20分で全て解き終えてしまったらしい。

「ねぇ花厳くん、満点?」

「今採点してるから待っとけ」

「はーい」

 だてに、毎回テストで学年1位を叩き出しているだけある。こういう天才にはいくら頑張っても勝てないから、周防くんを目標にするのは諦めてしまった。

 ほとんどが応用問題で簡単に解けるわけないのに、彼の思考回路はどうなっているんだろうか。

 一度頭の中を見てみたい……と余計なことを考えるくらいには、彼はぶっ飛んでいる。