学園の困り者くんたちに好かれて困ってます!

「その呼び方やめろっつったろ周防。ったく、用があるなら5組に直接来いよな」

「はぐらかすってことは……やっぱ密会?」

「馬鹿言え。これから特別集中講座やるんだよ、早く帰れ」

「花厳くんと月森サンだけで? きゃー、ハレンチー。てことで、俺も一緒に受けていい?」

「それで疑惑を晴らせるんなら」

「やったー、花厳くんやっさしー」

 何で、こんなところに周防くんがいるの……⁉

 軽口を叩く周防くんと雑にあしらっている先生の会話を聞きながら、「うげ」と出そうになった声を嚙み砕く。

 よりにもよって周防くんと鉢合わせるなんて、しかも今日2回目……運が悪い。

「月森サンと2回も会えちゃうなんてほんっと運いいかも」

 私とは真逆のことを言いながら近付いてくる周防くんを躱し、即座にホワイトボードと近い席に座る。

 「やっぱり不真面目は嫌いってことですか」なんて呟く周防くんは、ちゃっかり隣の席を確保してきた。

 いちいち反応してたら彼は喜ぶだけ。そう分かっているから、何を言われても無視を決め込む。