「……そうか。いつも澄雨を気にかけてくれて、ありがとな」
「いえ、これも何かの縁ですし、澄雨ちゃんのこと大好きなので気にしないでください」
先生は澄雨ちゃんの実兄で、澄雨ちゃんがいじめに遭っていたことはもちろん知っている。
小学生の時、一人の家に帰りたくなくて、澄雨ちゃん家によく転がりこんでいたその時に先生とは顔を合わせた。
まさか進学先の中学の教師だとは知らなかったから、すごくびっくりしたっけ。
けれど、だからこそ澄雨ちゃんはこの学校を志望してたんだって腑にも落ちた。
「これからも澄雨と、仲良くしてやってくれ」
「もちろんです」
澄雨ちゃんが嫌だと言ってもそうするつもりだ。
私はそうすることでしか、澄雨ちゃんを守れないから。
「悪い月森、扉開けてくれ」
「あっ、はい!」
話をしている内に目的の教室の前まで来ていたらしく、先生の声でハッと我に返る。
そして慌てて扉を引いた……――向こう側に立っていたのは。
「花厳くんから来てくれるなんて俺、運いいかも……って、月森サンもいるじゃん。何、密会?」
「いえ、これも何かの縁ですし、澄雨ちゃんのこと大好きなので気にしないでください」
先生は澄雨ちゃんの実兄で、澄雨ちゃんがいじめに遭っていたことはもちろん知っている。
小学生の時、一人の家に帰りたくなくて、澄雨ちゃん家によく転がりこんでいたその時に先生とは顔を合わせた。
まさか進学先の中学の教師だとは知らなかったから、すごくびっくりしたっけ。
けれど、だからこそ澄雨ちゃんはこの学校を志望してたんだって腑にも落ちた。
「これからも澄雨と、仲良くしてやってくれ」
「もちろんです」
澄雨ちゃんが嫌だと言ってもそうするつもりだ。
私はそうすることでしか、澄雨ちゃんを守れないから。
「悪い月森、扉開けてくれ」
「あっ、はい!」
話をしている内に目的の教室の前まで来ていたらしく、先生の声でハッと我に返る。
そして慌てて扉を引いた……――向こう側に立っていたのは。
「花厳くんから来てくれるなんて俺、運いいかも……って、月森サンもいるじゃん。何、密会?」

