焦りを感じていることもあって、一日でも早く分からないところは解決しておきたい。

 今日の放課後なら予定もないし……うん、行ける。

「今日からでお願いします!」

「おし、じゃあ放課後に選択教室1でやるから来いよ」

「分かりました!」

 私の返答にクスッと微笑んだ先生に、つられて口角を上げる。

 これで成績が上がったら万々歳だ。……ううん、ここで上げるしかない。

 進路相談室から退出しながら、一人こっそりと活を入れるように拳を握りしめた。