なんて言えたら、どれだけいいんだろうな。
そんな本心を秘めたまま、私はふわふわな澄雨ちゃんの頭を撫でた。
「……このままだと特待生制度が使用できなくなるのは、月森も分かってるよな」
「はい」
今朝先生に言われた通り、お昼休憩に入ってすぐ進路相談室に来た私。
目の前には私の成績をまとめられた書類が並べられていて、その中にある折れ線グラフは低下の一途を辿っていた。
1年生の頃と比べて、目に見えて成績が落ちてる……。
一応どれも平均以上の点は取れているけど、あと数点落とすことが続けば特待生制度を使えなくなってしまう。
数学は特に……危うい。
「もちろん月森が努力していることは知っているし、家のことも分かっているからどうにかしたいと思ってる。月森もきっとそうだと思う」
先生の落ち着いた声色に、こくりと頷きを見せる。
祖父母にこれ以上お金の負担なんてかけたくないから、特待生制度が使えなくなるのは私としても阻止したい。
でも一人で勉強し続けても成績が伸びるわけじゃないし……どうすればいいんだろう。
そんな本心を秘めたまま、私はふわふわな澄雨ちゃんの頭を撫でた。
「……このままだと特待生制度が使用できなくなるのは、月森も分かってるよな」
「はい」
今朝先生に言われた通り、お昼休憩に入ってすぐ進路相談室に来た私。
目の前には私の成績をまとめられた書類が並べられていて、その中にある折れ線グラフは低下の一途を辿っていた。
1年生の頃と比べて、目に見えて成績が落ちてる……。
一応どれも平均以上の点は取れているけど、あと数点落とすことが続けば特待生制度を使えなくなってしまう。
数学は特に……危うい。
「もちろん月森が努力していることは知っているし、家のことも分かっているからどうにかしたいと思ってる。月森もきっとそうだと思う」
先生の落ち着いた声色に、こくりと頷きを見せる。
祖父母にこれ以上お金の負担なんてかけたくないから、特待生制度が使えなくなるのは私としても阻止したい。
でも一人で勉強し続けても成績が伸びるわけじゃないし……どうすればいいんだろう。

