第二理科室は、昇降口のある第一校舎から距離のある第三校舎の隅っこ。
滅多に授業で使うことはないんだけど、器具が揃ってるから応用的な実験をする時は第二理科室を利用している。
それにしても準備室に日誌を忘れてくるなんて、先生は何してたんだろうか……。
理科ではなく体育担当だったはずの先生に首を捻りつつ、ちょっとだけ埃っぽい廊下を歩いていく。
「あれ、電気ついてる……?」
確かこの階段を昇れば……そう思った時、第二理科室の扉のすりガラスが黄色く明るくなっていることに気付いた。
先生の誰かが作業でもしてるのかな、と軽い気持ちでノックをしてみる。
「……誰もいないはず、ないよね?」
けれど返事はなく、代わりに理科室の奥からカチャカチャと金属音がいくつか聞こえた。
集中してて気付いてないのかな……断りもなく入るのもよくないけど、ここで時間を潰すわけにはいかない。
確認するようにもう一度だけノックをしてみたけど、やはり何も返ってこない。
……二度もノックしたんだから、入っていいよね。
滅多に授業で使うことはないんだけど、器具が揃ってるから応用的な実験をする時は第二理科室を利用している。
それにしても準備室に日誌を忘れてくるなんて、先生は何してたんだろうか……。
理科ではなく体育担当だったはずの先生に首を捻りつつ、ちょっとだけ埃っぽい廊下を歩いていく。
「あれ、電気ついてる……?」
確かこの階段を昇れば……そう思った時、第二理科室の扉のすりガラスが黄色く明るくなっていることに気付いた。
先生の誰かが作業でもしてるのかな、と軽い気持ちでノックをしてみる。
「……誰もいないはず、ないよね?」
けれど返事はなく、代わりに理科室の奥からカチャカチャと金属音がいくつか聞こえた。
集中してて気付いてないのかな……断りもなく入るのもよくないけど、ここで時間を潰すわけにはいかない。
確認するようにもう一度だけノックをしてみたけど、やはり何も返ってこない。
……二度もノックしたんだから、入っていいよね。

