毎日暗くなりがちな朝が、今日ばかりは異様に明るかった。最高の気分である。今なら何でもできそうである。後回しにしている面倒な課題すら余裕で始末できそうである。課題をしている間にまだいいねが増えている可能性を想像したら、自然と気持ちが昂ってしまった。
翔真は貰ったコメントを見るだけ見て、リアクションはせずにスマホを閉じた。衝動のままに返信してしまったら、調子に乗った言葉だらけになってしまう。ここは下手に反応しない方がいい。バズっているのにまだ気づいていない体でいる方がいい。
知らない間にとんでもないことになっている、などと呟くのはもう少し後だ。もう少し冷静さを取り戻してからだ。熱が冷めない今は、何を呟くにしても、アカウント名のカケルではない、その中の人である翔真の感情が入りすぎてしまう。
一旦スマホから意識を逸らすと、思い出したように尿意を催した。バズったことで絶好調になっている翔真は、横着せずに素直にベッドから降りる。雑多な机の上に、多くのいいねを保管しているスマホをそっと置く。
用を足し、すっきりして戻ってくると、翔真は適当な私服に着替えて回転椅子に腰を下ろした。にやにやと薄笑いを浮かべながらも、気持ち良く課題を開始しようと教科書とノートを広げる。数学ではなく英語である。本文を写して訳す課題である。数学は放置しているが、現在のテンションであればそれもできてしまいそうだ。
胸の高鳴りが治まらないほどにハッピーだった。にやにやからにちゃにちゃに変わってしまいそうだった。人には見せられない気持ちの悪い顔で笑ってしまいそうだった。にやにやもにちゃにちゃも、止まらなかった。
表情が緩みすぎてしまうのを気にした翔真は、ギュッと口を閉じて我慢した。すぐに唇が震え始める。口角が持ち上がりそうになる。歯が見えそうになる。顔に出やすい翔真にとって、溢れて止まらない嬉しさを胸中だけに留めておくのは至難の業だった。
滝のように流れる感情を目の前の課題にぶつけて発散させようと、翔真は伊織と揃いのはずのシャーペンを引っ掴んだ。カチカチと芯を出し、ノートに教科書の英文を書き写していく。バズっているのを思い出しては頬が緩みそうになる。課題の内容は頭に入ってこなかった。
翔真は貰ったコメントを見るだけ見て、リアクションはせずにスマホを閉じた。衝動のままに返信してしまったら、調子に乗った言葉だらけになってしまう。ここは下手に反応しない方がいい。バズっているのにまだ気づいていない体でいる方がいい。
知らない間にとんでもないことになっている、などと呟くのはもう少し後だ。もう少し冷静さを取り戻してからだ。熱が冷めない今は、何を呟くにしても、アカウント名のカケルではない、その中の人である翔真の感情が入りすぎてしまう。
一旦スマホから意識を逸らすと、思い出したように尿意を催した。バズったことで絶好調になっている翔真は、横着せずに素直にベッドから降りる。雑多な机の上に、多くのいいねを保管しているスマホをそっと置く。
用を足し、すっきりして戻ってくると、翔真は適当な私服に着替えて回転椅子に腰を下ろした。にやにやと薄笑いを浮かべながらも、気持ち良く課題を開始しようと教科書とノートを広げる。数学ではなく英語である。本文を写して訳す課題である。数学は放置しているが、現在のテンションであればそれもできてしまいそうだ。
胸の高鳴りが治まらないほどにハッピーだった。にやにやからにちゃにちゃに変わってしまいそうだった。人には見せられない気持ちの悪い顔で笑ってしまいそうだった。にやにやもにちゃにちゃも、止まらなかった。
表情が緩みすぎてしまうのを気にした翔真は、ギュッと口を閉じて我慢した。すぐに唇が震え始める。口角が持ち上がりそうになる。歯が見えそうになる。顔に出やすい翔真にとって、溢れて止まらない嬉しさを胸中だけに留めておくのは至難の業だった。
滝のように流れる感情を目の前の課題にぶつけて発散させようと、翔真は伊織と揃いのはずのシャーペンを引っ掴んだ。カチカチと芯を出し、ノートに教科書の英文を書き写していく。バズっているのを思い出しては頬が緩みそうになる。課題の内容は頭に入ってこなかった。



