「順番だけど、角の四人にジャンケンしてもらって、最後まで勝った人からこう、蛇みたいな道なりで引くとかどう?」
男子生徒は例を示すように、指先で空中に横線を描いた。線はすぐに急カーブして直進し、またすぐに急カーブして直進する。前から後ろへ、もしくは後ろから前へ、それから隣の席へ行き、後ろまたは前へ行く。それを繰り返す流れだろう。異論を唱える者はいなかった。
四隅の席に座る四人が注目を浴びる。その中には伊織も含まれている。仕切っている男子生徒は四人でジャンケンするようお願いし、伊織以外の三人がスッと片手を挙げた。どことなく浮き浮きした様子である。遅れて周りに合わせた伊織は、楽しそうでも怠そうでもなく、ただ大人しく言われた通りのことをしているだけのようだった。
最初はグーから始まるお馴染みの掛け声と共に、四人は勝ち残りのジャンケンを開始した。四人だとあいこが続くだろうかと構えていたが、予想に反してたった一発で三人が脱落した。一人がチョキを出す中、三人は見事にパーだった。二本の指でまとめて敵をぶった斬ったのは、伊織だった。
親友はジャンケンがめちゃくちゃ強いかもしれない。新たな情報を書き加えながら、翔真は一発で三人を仕留めた伊織を見つめた。勝利を収めたものの、ノーリアクションだった。
「凄い。一回で決まった。面白いくらい圧勝じゃん」
「三人揃ってパーとか、気が合いすぎてるね」
「雨宮が文句なしの一番ってことで」
「え、ってことは、俺が最後? マジか。みんな良い席残しといてよ」
伊織に完敗した三人含め、誰も不満を漏らすことなく和気藹々と進行していく。黒板には幾つもの四角で区切られた簡易的な図形ができあがっていた。担任は枠の中にランダムで数字を書き込んでいる。
男子生徒は例を示すように、指先で空中に横線を描いた。線はすぐに急カーブして直進し、またすぐに急カーブして直進する。前から後ろへ、もしくは後ろから前へ、それから隣の席へ行き、後ろまたは前へ行く。それを繰り返す流れだろう。異論を唱える者はいなかった。
四隅の席に座る四人が注目を浴びる。その中には伊織も含まれている。仕切っている男子生徒は四人でジャンケンするようお願いし、伊織以外の三人がスッと片手を挙げた。どことなく浮き浮きした様子である。遅れて周りに合わせた伊織は、楽しそうでも怠そうでもなく、ただ大人しく言われた通りのことをしているだけのようだった。
最初はグーから始まるお馴染みの掛け声と共に、四人は勝ち残りのジャンケンを開始した。四人だとあいこが続くだろうかと構えていたが、予想に反してたった一発で三人が脱落した。一人がチョキを出す中、三人は見事にパーだった。二本の指でまとめて敵をぶった斬ったのは、伊織だった。
親友はジャンケンがめちゃくちゃ強いかもしれない。新たな情報を書き加えながら、翔真は一発で三人を仕留めた伊織を見つめた。勝利を収めたものの、ノーリアクションだった。
「凄い。一回で決まった。面白いくらい圧勝じゃん」
「三人揃ってパーとか、気が合いすぎてるね」
「雨宮が文句なしの一番ってことで」
「え、ってことは、俺が最後? マジか。みんな良い席残しといてよ」
伊織に完敗した三人含め、誰も不満を漏らすことなく和気藹々と進行していく。黒板には幾つもの四角で区切られた簡易的な図形ができあがっていた。担任は枠の中にランダムで数字を書き込んでいる。



