そのキス、契約違反です。





………俺の解釈が間違っていなければ、1週間後のその闇オークションに。



──行けば、彩葉に会えるかもしれない。



たったそれだけで、こんなにも心がざわつく。


……くそ。



忘れろって、はっきり言われたわけじゃない。



なのに、勝手にいなくなって。


勝手に、

俺の中に穴を開けていった。


黙ってじっとしていられるかよ。





──その夜。

神楽組の幹部会議があった。




なんともタイムリーなことに、



「仮面闇オークション、についてだが——」



チャンスが、目の前に落ちてきた。



「放置は危険すぎる」

「だが、表立って動くと——」



議論が交錯する。

俺は、黙って聞いていた。


行く理由はもう、十分すぎるほど揃っている。

組のため…若としての責任。


単独で仮面闇オークションに潜入するのはいろんな面でリスク高い。

神楽組としていけるなら、その方が都合がいい。


……全部、建前だ。

本音は、一つしかない。