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Aegisに入ってしばらくして、気づいた時には俺は功績上位のメンバーの中に名前を連ねていてた。
俺、結構才能があったらしい。
銃の扱いも正確、体力もある、格闘技もそれなりにこなせる。
──そして何より。
感情を殺すのが、得意だった。
引き金を引くとき、迷わない。
対象を“人”として見ない。
ちなみに、銃の射程精度は Aegisの中で一番だと聞いた。
…こんな才能、別に嬉しくないけど。
そんなある日、俺はひとつの重要任務を任された。
─“シークレットオペレーション: Dazzle”
いくら功績上位だからと言って、新人には重いものだった。
標的は、裏社会でも制御不能と噂される組織── Nocturne
抗争が起きれば、街一つが消えるレベル。
Aegisは、表に出ない。
裏で、静かに終わらせる。
それがこの組織のやり方だ。
……正直乗り気じゃなかったけど、新人の俺に拒否権なんてなかったので、渋々現場に向かった。
でも、現場に到着したときには炎が一面に広がっていた。
火、銃声、崩れた建物。
そして倒れている人達。
想定より、ずっと悲惨な状況だった。
その光景に、ほんの一瞬だけ呼吸が止まる。

