転生して捨てられたボク、最恐お義兄さまに拾われる~無能と虐げられたけど辺境で才能開花⁉~


 魔道具の製作には危険が付きもの。
 そもそも魔道具は魔物の素材を加工して作った道具を指す。
 魔物の素材には魔物の生前の魔力が残されており、上手く加工すれば実用的な道具を作れたりする。
 通常の技術では加工が難しい代わりに、魔力の影響は受けやすいので、魔力操作による加工で形を歪めたり結合させたりできる。
 あとは素材に内包されている魔力を補強して効果を増幅させたりなんかも。
 ただ、魔力操作を誤って必要以上に魔力を流しすぎると、素材内の魔力が膨張して爆発を引き起こしたり、毒素を生み出す危険がある。

「魔物の素材をちゃんと見極めて、適切な魔力加工をしなければ、大怪我をしてしまう可能性があるんですよ。と、それがわかっているから、魔道具を作っていいかきちんと聞いてくれたんですよね?」

「うん、かってにやったら、おこられるから」

「アウル様は思慮深いお方ですね」

 ロビンは穏やかな笑みと共にアウルの頭を優しく撫でる。
 次いで彼女は悲しそうな顔をするアウルを見て、ふむと少し考えてから続けた。

「そうですね……。私はまだ時期尚早だとは思いますが、クロウ様にお尋ねになられてはいかがですか?」

「クロウおにいしゃまに……?」

「クロウ様の方からお許しが出れば、私もあの方の意向に従うつもりです。私ひとりの判断でアウル様の成長をせき止めてしまうのも忍びないので、一緒に聞きにいってみましょうか」

「うん! あいがとうロビン」

 ただ一方的にダメと言うだけでなく、子供の挑戦心を大事にするような提案をしてくれる。
 ちょうど休憩時間になったこともあり、さっそくクロウの所へ行って聞いてみることにした。
 ロビンと一緒に廊下を歩き、ほどなくして執務室の前に辿り着くと、一も二もなくドアをノックする。
 コンコンコンッ。

「入れ」