「ではアウル様、本日から魔法のお勉強を始めていきますよ」
「ま、ほう……」
今一度そう言われて、アウルは密かに脂汗を滲ませる。
幸せな日々に浮かれて、すっかり忘れていた。
自分には魔法に関する才能がまったくないということを。
魔力が無色透明なせいで、魔法が使えないということを。
もしそれを知られたらどのような展開になるか、そこまで考えていなかった。
いや、頭の片隅では想定していた。
けれどやがてやってくるその現実から目を逸らしたくて、魔法のことは考えないようにしていたのだ。
「アウル様は貴族家のご出身とお見受けしますので、クロウ様はアウル様に魔法の才覚を一番期待しているとのことです」
期待をかけられるような言葉に、アウルの心はますます追い込まれてしまう。
そして案の定、魔力検査を受けることになり、すぐにアウルの欠点がバレてしまった。
水晶玉に似た検査用の魔道具を見て、ロビンが難しい顔をする。
「あれ? 魔力に色が……ない?」
それを知られた瞬間、心臓がギュッとなる。
同時に背筋がぞくっと凍える。
「ま、ほう……」
今一度そう言われて、アウルは密かに脂汗を滲ませる。
幸せな日々に浮かれて、すっかり忘れていた。
自分には魔法に関する才能がまったくないということを。
魔力が無色透明なせいで、魔法が使えないということを。
もしそれを知られたらどのような展開になるか、そこまで考えていなかった。
いや、頭の片隅では想定していた。
けれどやがてやってくるその現実から目を逸らしたくて、魔法のことは考えないようにしていたのだ。
「アウル様は貴族家のご出身とお見受けしますので、クロウ様はアウル様に魔法の才覚を一番期待しているとのことです」
期待をかけられるような言葉に、アウルの心はますます追い込まれてしまう。
そして案の定、魔力検査を受けることになり、すぐにアウルの欠点がバレてしまった。
水晶玉に似た検査用の魔道具を見て、ロビンが難しい顔をする。
「あれ? 魔力に色が……ない?」
それを知られた瞬間、心臓がギュッとなる。
同時に背筋がぞくっと凍える。

