それから二年の月日が経ち、アウルは五歳になった。
ヒルマイナが来てからというもの、食事の量も少なくされて充分な栄養がとれていない。
そのせいか三歳の頃からほとんど成長しておらず、体も小さいままで舌足らずなしゃべり方も変わらないままとなっている。
そんなある時……
父が突然、アウルの部屋に押しかけてきた。
「アウル! これはいったいどういうことだ!」
「えっ?」
父のドレイクは鬼気迫る剣幕だった。
鋭い眼光でアウルを射抜き、怒りのあまり体を震わせながら、右手に持っていたなにかを突き出すように見せてくる。
それは手に収まるほどの銀の懐中時計だった。
細かな彫刻が施された蓋は凹んでおり、中の針は歪(ゆが)んで動きを止めてしまっている。
「これはヒルマイナの私物で代々受け継いできたという古時計だぞ! なぜ〝壊した〟!」
「な、なんのこと、でしゅか……?」
まるで身に覚えがないことを言われて、アウルは困惑しながらドレイクを見上げた。
すると父の後ろに、袖で涙を拭っているヒルマイナの姿を見つける。
この時すでに、アウルの頭の片隅に嫌な予感がよぎっていた。
「ヒルマイナが見たと言っているんだ! 貴様が故意に古時計を床に叩きつける姿をな!」
「えっ!?」
ヒルマイナが来てからというもの、食事の量も少なくされて充分な栄養がとれていない。
そのせいか三歳の頃からほとんど成長しておらず、体も小さいままで舌足らずなしゃべり方も変わらないままとなっている。
そんなある時……
父が突然、アウルの部屋に押しかけてきた。
「アウル! これはいったいどういうことだ!」
「えっ?」
父のドレイクは鬼気迫る剣幕だった。
鋭い眼光でアウルを射抜き、怒りのあまり体を震わせながら、右手に持っていたなにかを突き出すように見せてくる。
それは手に収まるほどの銀の懐中時計だった。
細かな彫刻が施された蓋は凹んでおり、中の針は歪(ゆが)んで動きを止めてしまっている。
「これはヒルマイナの私物で代々受け継いできたという古時計だぞ! なぜ〝壊した〟!」
「な、なんのこと、でしゅか……?」
まるで身に覚えがないことを言われて、アウルは困惑しながらドレイクを見上げた。
すると父の後ろに、袖で涙を拭っているヒルマイナの姿を見つける。
この時すでに、アウルの頭の片隅に嫌な予感がよぎっていた。
「ヒルマイナが見たと言っているんだ! 貴様が故意に古時計を床に叩きつける姿をな!」
「えっ!?」

