その後、彼はしばらく言葉を失くして立ち尽くしてしまう。
クロウがそこまで驚くような内容だと尚のこと気になってくる。
(ストークはいったいなにを話したんだろう? ていうかなんでこっちに聞かれないようにしたんだ?)
その疑問の答えを、アウルはすぐに知ることになる。
硬直していたクロウはなにかを決心するように頷くと、改まった様子でアウルに視線を向けてきた。
彼からの眼差しがあまりにも真剣なもので、アウルも我知らず背筋を伸ばすと、ストークが「まさか」といった面持ちでクロウに問う。
「アウル様にお話しになるのですか?」
「俺もあまり気乗りはしないがな。しかし今回の件をなにも知らないまま勝手に終わらせられるのは気の毒だろう。それにアウルはなにもわからないただの子供ではない。冷静に受け止められる思慮深さを持っている」
そう言ったクロウはアウルの前で屈んで目線の高さを合わせると、言い聞かせるように落ち着いた声音で告げてきた。
「此度の来訪者だが、アウルの〝父〟と〝母〟を名乗る人物だという」
「えっ……?」
「名はドレイク・ダスターとヒルマイナ・ダスターだそうだ」

