この恋を執着愛と呼んでしまえば。

両親は俺と想代が付き合っていると勘違いしていた。

きっと俺が想代と付き合っていないと言っても、今から付き合えば良いと言うだろう。

欲しいものを強引にでも手に入れることこそ正しい、と思っている両親だから。

それに俺が想代に全く気がないと言っても嘘だとバレる。

そんな嘘だけは見破るのが上手い父と母だから。

想代に恋人が出来て、俺が気変わりした風に装うのが一番だろう。



ああ、でも違うか。

本当は俺が……想代が誰かの隣で笑っているところを見ないと諦められないんだ。



こんな自己中心的で最低な自分なら……善人になれなくても悪人にはなれる。