あの人の話を共有しないでください。ー実際にあった怖い話ー


「えっ…。莉子ちゃんには見えないの?」



「うん」



なぜだかわからないが、私には見えなくなってしまった。



でも逆に見えない方がいい。



だから私は内心安心していた。



校門の前で真紀子ちゃんと別れて、家に帰った。



「ただいまー」



「おかえり」



リビングから聞こえるお母さんの声にも、また安心した。



リビングに入り、カバンを置く。



「もうご飯できてるから、さっさと食べなさい」



私は安心からか、昨日と違ってお腹が空いていた。



キッチンに行き、今日の晩御飯を見た。



すると…



「えっ?」



昨日と同じカレーライスだった。



昨日で終わったはずのカレーライス。



今日もまた作ったのかな?



「今日"も"カレー作ったの?」



私がそう聞くと、お母さんは呆れた表情で、



「昨日の残りよ。もうお鍋洗いたいから」



と言った。



…昨日の残り?



結局お父さんは食べなかったのかな?



「三日連続カレーか…」



私は渋々カレーを口にした。



「三日?昨日作ったから二日よ」



このカレーは二日分作ったと言われて一昨日と昨日食べた。



昨日確かに「今日で最後だから」と言われたのに…。



ふとテレビがついているのに気がついた。



「6月23日。今日のニュースです…」



23日?



今日は24日じゃないの?