あの人の話を共有しないでください。ー実際にあった怖い話ー


帰り道、私と真紀子ちゃんはこんな話をしていました。



「どうしたら"あの人"が見えなくなるんだろう?」



「やっぱり死ぬしかないのかな?」



そういえば、昔"あの人"のことが見えていた敬太さんは、今日私が話すまで"あの人"のことが見えなかったはずです。



敬太さんはどうして"あの人"のことが見えなくなったのでしょうか。



敬太さんに聞くのが近道だと思いました。



しかし、真紀子ちゃんにバレたくありません。



なので家に帰ったら聞こうと思います。



真紀子ちゃんは私を家まで送ってくれました。



本当は2つ前の交差点でお別れするはずだったのですが、私のことが心配だったみたいで。



「ありがとう」



「またね」



真紀子ちゃんにお礼を言って家に入りました。



と、ここで家の鍵を閉め忘れてしまったことに気がつきました。



家の中に不審者はいないか、家の隅々を調べましたが大丈夫そうでした。



それから私は部屋に入り、敬太さんにメッセージを送りました。



『敬太さんはどうして"あの人"を見なくなったんですか?なんか方法があるなら教えてください』



私がメッセージを送信してすぐに既読がつきました。



まるで私からのメッセージを待ち構えていたかのように。



『そうだ、この話をし忘れていたね。"あの人"を見ない方法、それは呪いを解くことだよ。まあ俺も今日菜花ちゃんから話を聞いちゃったから、また見えるようになったんだけどね』



呪いを解く…?



『それはつまりどうすればいいんですか?』



『文章じゃ伝えにくいから、また俺の家来た時じっくり話すよ』



『わかりました』



そう言ってスマホの画面を閉じました。



呪いのことは、明日の6月23日に敬太さんに教えてもらってから、真紀子ちゃんに話そうと思います。