あの人の話を共有しないでください。ー実際にあった怖い話ー


それからすぐに先生が駆けつけて、救急車と警察を呼びました。



すぐに警察官数人が来ました。



そして、私が"あの人"の話を聞かせた警察官も来ました。



きっとあの警察官にも"あの人"が見えるようになったでしょう。



私の顔を見るなり怯えた表情を見せました。



「君はこの前の…」



「"あの人"が見えるようになったんですか?」



私が警察に話したので、警察から"あの人"の話を聞くと殺されてします。



なので話を遮って、私から"あの人"の話を出しました。



「やっぱりあの話は本当だったんだな。まさか見えるようになるなんて…。あの女の顔を思い出して眠れないんだよ」



これは私を馬鹿にした罰ですね。



「どうしたらあの女が見えなくなるんだ?」



「あの女じゃなくて"あの人"です。見えなくなる方法があるなら私だって知りたいですよ」



「呼び方なんてどっちでもいいでしょうよ。はぁ、君にもわからないのか」



警察官はため息を吐いてその場に座り込んだ。



「そういえば今日って何日かわかるかい?」



もうスマホで日付を見なくてもわかります。



「6月23日です」



私がそう言うと、警察官は首を傾げた。



「あれ?昨日も23日じゃなかったか?日付が1日ずれていたのかな…」



そうか、この人は知らないんだ。



"あの人"が見えるようになると明日が来ないということを。



「"あの人"のことが見えるようになると明日が来ないんですよ。つまり永遠に23日なんです」



「ええ!?それは困ったな。どうしたら明日が来るのさ」



どうしたら明日が来るのだろうか。



そんなこと、考えたことがありませんでした。



「私にもわからないですね」



「えー、本当に?何か隠してない?」



なぜ私が疑われるのでしょうか。



「本当に知りません。隠してません」



そう言って私は真紀子ちゃんの手を引いて家へ帰った。