あの人の話を共有しないでください。ー実際にあった怖い話ー


「ねぇねぇ、磯部咲さんを知ってる人とお話しできたりしないかな?」



真紀子ちゃんはパッと顔を上げてそんなことを言いました。



「同級生とか?」



「そうそう!掲示板って卒業生でも使えるでしょ?なら探してみればいるかもしれないよ」



果たしてそんなことができるのでしょうか。



探すと言っても、あの事件が何年前のことかはわかりません。



まだ掲示板をやっているのかということもあります。



探すのは相当難しそうですが、やっぱり会って話した方がいいかもしれません。



「探してみようか」



私は真紀子ちゃんの意見に賛成しました。



そう言えば今日、莉子は無事だったのでしょうか。



「真紀子ちゃん、莉子は大丈夫だった?」



「莉子ちゃん?あー確かに、昨日って言っていいのかな?死んじゃったもんね。学校に見に行ってみる?」



今はまだ部活の時間なので学校は開いています。



私は真紀子ちゃんと一緒に学校へ向かいました。



私は今日学校に行っていないし、真紀子ちゃんも帰宅部で帰ったので、先生に見つからないように階段を駆け上がり、南トイレの前までやってきました。



私と真紀子ちゃんは同時に手を差し出し、お互いの手を握りしめました。



「行こう」



そう言って歩き出し、トイレの中を見ました。



「きゃあああ!」



今日も莉子は死んでいました。



でも昨日とは死に方が違いました。



今日は頭から血を流しながら首を吊っていました。



私たちはすぐ先生を呼びに行きました。



…先生に見つかってはいけないということを忘れて。