あの人の話を共有しないでください。ー実際にあった怖い話ー


待ち合わせ場所に着き、彼を探しました。



黒いスエットにハーフパンツ。



見つけました。



「敬太さん!」



私が呼ぶとすぐに彼は振り返って、小走りで私のところに来ました。



「菜花さんですね。僕の家で話しましょう」



いきなり家に行くのはちょっと…と思いましたが、彼はきっといい情報を持ってると信じてついて行きました。



「着きました」



私は目の前の建物に目を輝かせました。



彼の家は、とても大きくて大豪邸のようでした。



庭にプールがあり、バスケットゴールがあり…。



呆然と立ち尽くす私を見て、彼は笑いながら



「いい反応だね。さ、入ろうか」



と、いきなりタメ口で話してきました。



…まあ、彼の方が年上なのでいいんですけどね。



家の中はとても広くて綺麗で…。



私の家とは比べ物にならないくらいでした。



「適当に座って」



そう言って彼はキッチンに向かい、ルイボスティーを用意してくれました。



私はルイボスティーを一口飲みました。



「熱っ…」



あまりの熱さに舌を火傷してしまいました。



それを見た彼は笑い出しました。



「ちょっと、笑わないでください」



ちょっと拗ね気味に言うと、



「ごめんごめん、可愛くてつい…あっ、」



うっかり口を滑らせたかのように、彼は急いで自分の口を塞ぎました。



そして「可愛くて」と言われたことに、私の心臓はドクンと跳ね上がりました。



「ダメダメ、初対面なんだから」



そう自分に言い聞かせました。



そして彼が話し始めました。