私が警察に"あの人"の話をしてしまったせいで、私にもニヤニヤ不気味に笑う顔が見えるようになりました。
それは家にいる時の出来事でした。
今日、なぜか死んだはずの莉子からメールが来ていたのです。
『おはよう』
私は一瞬驚きましたが、すぐに理解しました。
今日"も"6月23日。
やっぱりループしているのです。
私は莉子に返信して、"あの人"が怖くて布団に包まっていました。
「菜花ー!お母さん仕事行ってくるからしっかり朝ごはん食べときなよー」
一階からお母さんがそう叫びました。
私は返事もせず目を閉じました。
目を閉じても思い浮かぶのは血を噴き出す莉子の姿です。
目を開けているとあの人が見え、閉じていると莉子の悲惨な姿が。
引きこもっているより散歩しようと立ち上がって、ドアを開けた時でした。
「きゃー!」
目の前に、ニヤニヤ笑っている"あの人"がいたのです。
私は慌ててドアを閉めました。
しばらくしてそっとドアを開けましたが、もう"あの人"はいませんでした。
私はほっとして一階に下りました。
今日は学校に行く気になれなかったので、休むことにしました。



