私は恐る恐るトイレ近づきました。
そして中を見ると、
「ひっ…!」
莉子はトイレの壁に張り付いていて、身体の至る所から血が噴き出ていました。
「い、いやああああ!」
私の悲鳴に先生や生徒が集まってきました。
一体莉子に何があったのか。
私はその場に座りこみました。
しばらくして救急車とパトカーが来ました。
莉子は運ばれ、私は事情聴取を受けました。
私は今見たことや、"あの人"の話をしました。
しかし、私の言うことを信じてもらえませんでした。
私はイラッとしてその場を去りました。
そして今日はこれで下校になりました。
家に帰り、どうしてこうなったのかずっと考えていました。
始まりは莉子。
莉子が真紀子ちゃんに話して、その後莉子と真紀子ちゃんが私に話して…。
と、ここでなんとなくわかった気がしました。
"あの人"の話を聞くと見えるようになり、誰かにその話を一回すると表情が変わる。
莉子が最初に話したのは真紀子ちゃん。
だから真紀子ちゃんにも見えるようになって、莉子が見ているものとは表情が異なりました。
そして二回話すと追いかけられるようになる。
莉子は真紀子ちゃんに話した後、私に話したから追いかけられるようになりました。
そして、自分が話した相手が自分に"あの人"の話をすると殺される。
私は"あの人"の話を莉子から聞きました。
そして今日、私が莉子に"あの人"の話をしました。
だから莉子は殺されたんだと思います。
まあ仮定なんですけどね。
私はさっき"あの人"の話を警察にしました。
ということは、きっと警察にも"あの人"が見えるようになるのでしょう。


