俺は、玲音とも仲良くなった様子の氷雨に危機感を持ち、さらに探るために文化祭を一緒に回っていた。
最初こそ、普段通りの無表情を貫いていた氷雨だが……食品が売ってある出店に近づくと、明らかに目を輝かせ始めた。
せっかく、こちらが探るための会話を続けているのに、もう半分、いや全く聞いていないだろう。
それから、こんな表情もするのか、と驚いたのは秘密だ。
そしてとうとう、首ごとそっちを向いて綿あめを凝視する氷雨が気になって仕方なくなり、綿あめを買ってやることにした。
❝生まれつき❞お金持ちなお嬢様が本当に喜ぶのか、ただの興味本位ではないのかと思いつつ綿あめを差し出すと、氷雨はこれ以上ないほど幸せそうに笑った。
そう、普段とのあまりの違い。
それはそれは嬉しそうに、顔を綻ばせるものだから、つい、つい驚いて、顔を赤くしてしまった。
決して、可愛らしい微笑に見惚れた訳では無い。
それから氷雨に誘われ、2人で昼食をとることにした。
その時……あの女は現れた。
久東華子、俺の養母であり、俺を人として扱わなかった人物の一人。
最初こそ、普段通りの無表情を貫いていた氷雨だが……食品が売ってある出店に近づくと、明らかに目を輝かせ始めた。
せっかく、こちらが探るための会話を続けているのに、もう半分、いや全く聞いていないだろう。
それから、こんな表情もするのか、と驚いたのは秘密だ。
そしてとうとう、首ごとそっちを向いて綿あめを凝視する氷雨が気になって仕方なくなり、綿あめを買ってやることにした。
❝生まれつき❞お金持ちなお嬢様が本当に喜ぶのか、ただの興味本位ではないのかと思いつつ綿あめを差し出すと、氷雨はこれ以上ないほど幸せそうに笑った。
そう、普段とのあまりの違い。
それはそれは嬉しそうに、顔を綻ばせるものだから、つい、つい驚いて、顔を赤くしてしまった。
決して、可愛らしい微笑に見惚れた訳では無い。
それから氷雨に誘われ、2人で昼食をとることにした。
その時……あの女は現れた。
久東華子、俺の養母であり、俺を人として扱わなかった人物の一人。



