王子様、私はヒロインじゃありませんよ!?

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 久東君は、校舎の離れにある庭園に来ていた。


 マジで、大嵩学園広すぎ。


 ❝大嵩の迷宮❞と言われるのも納得だね。


 てか、本当に広い。


 庭園に行くまでに体力消耗するわ。


 広すぎる学園に内心毒をつきながら、久東君の傍まで辿り着いた私。


 久東君は目を伏せ、ベンチに1人で座っている。


 俯いているから、私の存在に気づかなかったのだろう。


 私が傍に来たことに気づくと、驚いて顔を上げる。


 その顔は飽きないほどの美形だったけれど、やはり顔色が悪い。


 一体、久東君と母親の間に、何があるのだろうか。