その言葉を聞き、私の中の何かが壊れた。
うーんと、❝子❞が❝もの❞に聞こえたのは、聞き間違いかな?
とはいえ、私相手に下賤な血って……そもそも価値観が最悪だけど、終わったな、この人。
「名乗り上げず、失礼しました。 私、氷雨夕鈴と申します。 先日の久東家主催のパーティーでは、両親がお世話になりました。
私は学園の行事で参加できませんでしたが、素晴らしいものだったと、両親が称賛しておりました」
「氷雨夕鈴……まさかっ、あの氷雨財閥の……!」
「本日はご子息の汐様と文化祭に来ておりましたので、ここは失礼いたします。 久東様も、どうぞお楽しみください」
私はそう告げ、久東君の後を追った。
あの迷子の子供のような背中を見て、不安になったからだ。
私は所詮悪女、できることなんてたかが知れている。
でも、今、彼の傍に駆けつけることができるのは私だけだ。
なら、悪女とか、嫌われてるとか、そういうの一旦置いといて、彼を追うべきじゃないだろうか。
私は、あの寂しそうな背中を思い出し、進む足を速めた。
うーんと、❝子❞が❝もの❞に聞こえたのは、聞き間違いかな?
とはいえ、私相手に下賤な血って……そもそも価値観が最悪だけど、終わったな、この人。
「名乗り上げず、失礼しました。 私、氷雨夕鈴と申します。 先日の久東家主催のパーティーでは、両親がお世話になりました。
私は学園の行事で参加できませんでしたが、素晴らしいものだったと、両親が称賛しておりました」
「氷雨夕鈴……まさかっ、あの氷雨財閥の……!」
「本日はご子息の汐様と文化祭に来ておりましたので、ここは失礼いたします。 久東様も、どうぞお楽しみください」
私はそう告げ、久東君の後を追った。
あの迷子の子供のような背中を見て、不安になったからだ。
私は所詮悪女、できることなんてたかが知れている。
でも、今、彼の傍に駆けつけることができるのは私だけだ。
なら、悪女とか、嫌われてるとか、そういうの一旦置いといて、彼を追うべきじゃないだろうか。
私は、あの寂しそうな背中を思い出し、進む足を速めた。



