王子様、私はヒロインじゃありませんよ!?

 えっと、怒らせちゃったのか?


 こういう癖、本当に直さないとな……。


 と私が密かに反省していると、久東君が戻って来た。


 許してくれたのか、と顔を上げると、その手にはなぜか、綿あめが。



「えっ、どうして綿あめ……」


「いや、欲しいんでしょ。 受け取ってよ。 今日、無理矢理付き合わせちゃったんだし」



 久東君は呆れた様子で、綿あめを差し出してきた。


 これは、くれるってこと?



「い、いいの……? そんな、お金払ってないのに」


「だーかーら、いいって言ってんでしょ、どーぞ」



 戸惑う私に、半ば強引に綿あめを持たせた久東君。