王子様、私はヒロインじゃありませんよ!?

 そんな中、私は誰にも気づかれないように教室を出る。


 やることないし、文化祭回るか……。


 でも、私嫌われてるしなー、私が行ったクラスが可哀想になる。


 (高村)咲妃も仕事あるらしいし……だったら、図書室で本読んで時間潰し……。



「ねー、氷雨さん?」



 突然、肩に送れた手。


 ……は!?


 その手を視線で辿ると……久東汐。


 色気たっぷりの美貌、
長いまつ毛が影が落とした水色の瞳は、試すように私を見つめている。


 マジでやめてほしい。


 見て、女子たちの視線。


 目で殺そうとしてくるよ。


 ……誤解を解いた方がいいかな?