王子様、私はヒロインじゃありませんよ!?

 ……そうして迎えた、文化祭当日。


 私は、忙しいく舞台の準備を……するわけでなく、ダラダラ文化祭を回っていた。


 久東君と一緒に。


 正直、言っていい?


 何でこの人、ここにいるの?


 私は、絶望的なこの状況を心の中で嘆いた。





     *****十数分前*****





「あー、舞台始まるまで、暇だなー。まあ、役者の皆はリハーサルしないとだけど」



 そう、無駄に色気を漂わせた呟いたのは、久東君だった。


 髪をかき上げる仕草が色っぽく、女子が黄色い悲鳴を上げる。


 そこに玲音君が、「仕方ないでしょ、というか、役者の皆は大変なんだから。皆の分、楽しませてもらおうよ」と天使の微笑を浮かべる。


 また、黄色い悲鳴。