王子様、私はヒロインじゃありませんよ!?

 図星、というか、そのことに自分自身今気づいた、と言う感じだ。



「変に慰められるの、私も嫌いだから。 私だったら、余計なお世話って思うし」



 葉室君は、相変わらず言葉を失って私を見ている。


 綺麗な目だなと、私はぼんやりと思った。


 相手を真っ直ぐに見る、少し色素の薄い瞳。



「それに、心の整理って言うか、葉室君はもうできてるように見えるから、私なんかの言葉いらないよ」



 葉室君はまだ、呆然としている。


 肩の力が抜けたと言うように笑いだした。


 その表情は、さっきのような暗い様子は無い。


 葉室君はしばらく笑ってから、ふと顔を上げた。


 目の端には涙が溜まっている。 笑い過ぎだ。