王子様、私はヒロインじゃありませんよ!?

 杠葉君は「麗と組めねえなら、演劇なんて出ねぇよ!」で裏方。(自己中過ぎんだろ)


 葉室君は「僕はいいかな~。 目立つの得意じゃないし~」で裏方。(その外見で既に目立ってるわ)


 久東君は「え? しないよ? 俺は皆の王子様だから」で裏方。(意味不発言)


 来栖君は「……」で裏方。(せめて話せ。 あと睨むな)


 なんと、〈1ーA〉の5イケメン中4人は裏方という、何とも悲しい事が起きてしまった。


 間違いなく、全校の女子が泣き叫んでるよ。


 かくいう私も、裏方だけどね~。


 
「ああ、愛しい王子様……一夜限りの恋だったけれど、貴方のことは忘れません……! さようなら!」



 そう言って、悲しそうに目を潤ませ、走り去る(演技をする)神子戸ちゃん。


 だって……私がこんなセリフ言えるわけないじゃん。


 このセリフじゃなくても、絶対に言えないよね~。


 無理無理。 絶対無理……。



「氷雨さんも劇、出れば良かったのに~」