王子様、私はヒロインじゃありませんよ!?

 さっきまでのLOVE展開の続きを期待していた人には、本当に申し訳ない。


 けど、私にこういうのは向いてないんだよーーー!!



「あと、『緊張してるか』だったね。 正直してたよ。 警戒されてるって分かってる相手だと、こちらも警戒するからね」



 久東君の驚いた顔を見つめながら、私はそう言った。


 ……で、しれっと立ち上がって、久東君と距離を取った。


 近寄らんといてください、の視線を送っておく。


 それから、青峰君と連行されてきた葉室君が帰ってきたころには、もう遅い時間になっており、勉強をしないまま勉強会はお開きにすることになった。


 疲れまくっていた私は青峰君に、やんわ~り「もう来たくないです」の意思を伝えようと心に決めた。


 青峰君が()の門まで見送りに来てくれた。


 久東君と葉室君は、早々に帰ろうと背を向けて去って行った。


 正直、久東君と2人切りになりたくないと思っていた私にとっては、好都合だけど。