王子様、私はヒロインじゃありませんよ!?

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 って、思ってたんですけど……。


 私は改めて、青峰君達に連れ来られたシーン……となっている室内を見渡す。


 そして、できるだけバレないように、私とこの部屋にいるもう一人の人物を盗み見た。


 ……久東汐君だ。


 いや、さっき『二人きりにならずに乗り越えないと……!』って決意を固めたばかりだよね。


 青峰君はお父さんに呼ばれて、葉室君は「勉強したくないから、散策してくる~」とどこかに行ってしまい……。


 結果、久東君と二人きりに。


 えーっと、どうやって切り抜けよう。


 「少しお手洗いに……」で抜け出すか?


 うん、そうしよう。



「あの……」


「二人、戻ってこないねー」