◇Clown Act◇⇩





『王子様と囚われピエロ

とても美しい再会ダ!』


『勇姿を讃えて

約束通り、プレゼントを

贈与シマーース☆』






勝手にはしゃぐピエロども。


その片方の白いピエロが高らかに指を鳴らすと


目の前にふたつの小箱が出現した。






『サァ!これがキミたちの

失せモノさ!!

開けて確認してみるといいヨ!』






祥と目を見交わせる。


なにかトラップがあるといけないので、俺から手を伸ばし、それを開いた。


中に入っていたのは、なんの変哲もない封筒。




『ヒジリクン②』




と気色悪く俺の名前が印字されている。


不快な気持ちを飲み込みつつ中身を取り出すと




『指』




その一文字だけが書かれていた。



「ゆ、ゆび?」



祥が隣からのぞきこんでくる。


首をかしげてとてもかわいい。



「お、お兄ちゃん……なにか心当たりはある?」


「ないこともないけど、取るに足らないかな」



俺は手紙を封筒にしまい、ポケットに入れる。


ほんのすこし感心した。


こんなもの、よく知っているものだと。


そして確信する。


やはりこのゲームの主催者には、明確な狙いがある。


繰り人形の手足に繋がる見えない糸。


それが、俺にも繋がっているということ。


胸を掠めていた予感が、実体になって現れはじめた。


くだらない、バカらしい


誰が相手だろうと、俺と祥のあいだに入ることなんてできないのに、なぜどいつもこいつも無謀に向かってくるのか。