頭がくらりとし、壁に手をつく。
すぐに処置したとはいえ流れた血は少なくない。
まった手が焼ける幽霊だ。
大きく息を吸って、吐く。
おそらくもう仕掛けはないだろう。
墓地のあいだをのんびり進むと光が見えた。
『出口』
そう書かれた看板の横に垂れる黒墨色の幕をくぐる。
『王子様!
ゲームクリアおめでとうー!☆』
壮大なBGMとクラッカーの音。
痛いほどの照明に目がくらみ
白と黒のピエロは祝福の舞を踊る。
その一番奥に
会いたくて仕方がなかったお姫様が、目に涙をためて待っていた。
ただいま、祥──
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