皮膚が爛れ、片方の眼球が飛び出ている女の幽霊。
土気色の皮膚
まとう白装束は血まみれだ。
先端を抉られた舌を動かして、なにかを呻いている。
怖いとか驚きとか、それ以前に存在が不潔すぎて吐き気がこみ上げてくる。
最悪だ、触れるな。
思いきり突き飛ばすと、女の片腕が簡単に千切れて転がった。
どろりと皮膚が糸を引いている。
腐っていたのだろうか。
絶叫する女を横目に体を起こそうと動くと、冷たい手に腕を掴まれる。
しつこい。
「ン゙ ン゙…ン゙!」
見開きすぎた眼球がぼとりと床に落ちていく。
腕が欠けた胴体からは骨が突き出ていた。
どれもこれも人によってはショッキングな光景。
しかし俺はまったく別のところに視線を奪われていた。
女が──包丁を口にくわえている。
「ア゙ア゙ア゙!!!」
──ダン!!!
手のひらの真ん中に、包丁を突き刺された。



