先ほどから静かな祥に視線をやる。
「!」
心臓が跳ねる。
祥は─ただまっすぐ俺のことを見つめていた。
すぐにわかる。
震える指先、白くなるまで噛んだ唇。
怖くてしかたない気持ちを押し殺したその姿が表しているのは
"俺への信頼"
ああ、第1ノ遊戯のとき、俺がいないあいだになにを学んだのだろう。
怖がりな少女が
気高さをまとって成長していた。
抱きしめたい
口づけたい
嬉しくて、すこし寂しくて
胸がいっぱいになった。
迷いのない信頼に深くうなずく。
必ず守るよ。
俺は兄であり、きみの王子様なのだから。



