◇Crown Act◇⇩




先ほどから静かな祥に視線をやる。



「!」



心臓が跳ねる。




祥は─ただまっすぐ俺のことを見つめていた。




すぐにわかる。


震える指先、白くなるまで噛んだ唇。


怖くてしかたない気持ちを押し殺したその姿が表しているのは


"俺への信頼"


ああ、第1ノ遊戯のとき、俺がいないあいだになにを学んだのだろう。


怖がりな少女が

気高さをまとって成長していた。


抱きしめたい

口づけたい


嬉しくて、すこし寂しくて

胸がいっぱいになった。


迷いのない信頼に深くうなずく。


必ず守るよ。


俺は兄であり、きみの王子様なのだから。