○蓮の自宅 朝7時 翌日

朝日が差し込む寝室。

蓮と葵が、同じベッドで目を覚ます。

葵:「おはようございます」

蓮:「おはよう...妻」

葵:「夫...なんだか変な感じ」

蓮:「でも、嬉しいね」

葵:「はい」

抱きしめ合う二人。

蓮:「今日、婚姻届を出しに行こう」

葵:「はい。正式に夫婦になりましょう」



○蓮の自宅 ダイニング 朝8時

二人で朝食の準備をする。

葵:「卵焼き、好きですよね?」

蓮:「ああ。君の作る卵焼き、美味しい」

葵:「ありがとうございます」

蓮:「これから毎日、こうして一緒に朝ごはんを食べるんだね」

葵:「はい。楽しみです」

蓮:「僕も」

テーブルに並ぶ。

蓮:「いただきます」

葵:「いただきます」

幸せそうに食べる二人。



○蓮の自宅 リビング 朝9時

テーブルに婚姻届を広げる。

蓮:「いよいよだね」

葵:「はい」

蓮:「一緒に書こう」

二人で並んで座る。

葵:「私から書きますね」

丁寧に「白川葵」と書く。

葵:「これで最後の『白川葵』です」

蓮:「...」

葵:「次からは『神崎葵』」

蓮:「いい響きだね」

葵:「そうですか?」

蓮:「ああ。君が僕の家族になる」



○蓮の自宅 リビング 朝9時30分

蓮が自分の欄を書く。

蓮:「神崎蓮...」

葵:「...」

蓮:「これで、君と正式に家族になる」

葵:「はい」

蓮:「母さんに報告したいな」

葵:「お墓参りに行きましょう」

蓮:「そうだね」

二人、婚姻届を見つめる。

葵:「本当に...これでいいんですか?」

蓮:「え?」

葵:「私なんかで...」



○蓮の自宅 リビング 朝10時

蓮:「何言ってるんだ」

葵:「だって、私...」

蓮:「君は最高だよ」

葵:「...」

蓮:「こんな僕を受け入れてくれて」

葵:「蓮さん...」

蓮:「君と結婚できて、本当に幸せだ」

葵:「私もです」

蓮:「じゃあ、提出しに行こう」

葵:「はい!」

立ち上がる二人。


○区役所前 昼11時

手を繋いで区役所に到着。

葵:「緊張します」

蓮:「僕も」

葵:「でも、楽しみです」

蓮:「うん」

入口をくぐる。

戸籍課へ向かう。

蓮:「ここだね」

葵:「はい」

深呼吸する二人。



○区役所 戸籍課 昼11時15分

窓口に婚姻届を提出する。

職員:「婚姻届ですね。確認させていただきます」

書類をチェックする職員。

職員:「不備はございません。本日受理いたします」

蓮:「ありがとうございます」

葵:「ありがとうございます」

職員:「おめでとうございます。お幸せに」

蓮・葵:「ありがとうございます」



○区役所 ロビー 昼11時30分

ロビーのベンチに座る二人。

葵:「これで...正式に夫婦ですね」

蓮:「ああ」

葵:「不思議な感じ」

蓮:「でも、嬉しいね」

葵:「はい」

蓮:「これから、神崎葵として生きていくんだね」

葵:「はい。神崎葵です」

蓮:「いい名前だ」

葵:「ありがとうございます」

抱きしめ合う二人。



○墓地 午後13時

蓮の母の墓前。

二人で手を合わせる。

蓮:「母さん、報告に来た」

葵:「...」

蓮:「今日、正式に結婚しました」

葵:「お義母様、私が蓮さんを幸せにします」

蓮:「葵と一緒に、幸せな家庭を築きます」

葵:「見守っていてください」

蓮:「ありがとう、母さん」

風が吹く。

蓮:「母さんも、祝福してくれてる」

葵:「はい」



○別の墓地 午後15時

葵の父の墓前。

葵:「お父さん、報告に来ました」

蓮:「...」

葵:「今日、正式に結婚しました」

蓮:「お義父さん、葵を幸せにします。約束します」

葵:「お父さん、私...幸せです」

蓮:「見守っていてください」

葵:「ありがとう、お父さん」

二人、静かに祈る。



○蓮の自宅 夕方17時

荷物を整理する二人。

葵:「私の荷物、全部持ってきました」

蓮:「ここが、僕たちの家だ」

葵:「はい」

蓮:「何か変えたいところある?」

葵:「いえ、このままで素敵です」

蓮:「でも、君の好きなようにアレンジしていいんだよ」

葵:「ありがとうございます」

蓮:「ここは、君の家でもあるんだから」

葵:「はい」



○蓮の自宅 キッチン 夕方18時

一緒に夕食を作る二人。

葵:「何が食べたいですか?」

蓮:「君の得意料理は?」

葵:「ハンバーグとか...」

蓮:「じゃあ、それがいい」

葵:「わかりました」

料理を始める葵。

蓮が後ろから抱きしめる。

葵:「蓮さん、料理できないです」

蓮:「ごめん。でも、幸せで」

葵:「私も」



○蓮の自宅 ダイニング 夜19時

テーブルに並んだ料理。

蓮:「美味しそうだ」

葵:「普通の家庭料理ですけど」

蓮:「君が作ってくれた。それが最高だ」

葵:「嬉しいです」

蓮:「いただきます」

葵:「いただきます」

食べ始める。

蓮:「美味しい!」

葵:「良かった」

蓮:「毎日、君の料理が食べられるんだね」

葵:「はい。頑張ります」



○蓮の自宅 リビング 夜20時

それぞれの職場に電話で報告。

蓮:「田中さん、報告です。今日、正式に婚姻届を出しました」

田中秘書(電話音声):「おめでとうございます!」

蓮:「ありがとう」

葵:「佐々木さん? 今日、婚姻届出しました」

佐々木(電話音声):「やったね!おめでとう!」

葵:「ありがとう」

二人、笑顔で報告を終える。



○蓮の自宅 リビング 夜21時

恵子に電話する葵。

葵:「お母さん、今日婚姻届出しました」

恵子(電話音声):「おめでとう!」

葵:「ありがとう」

恵子(電話音声):「これからは神崎葵ね」

葵:「はい」

恵子(電話音声):「幸せになりなさい」

葵:「はい」

蓮:「お義母さん、僕からも」

恵子(電話音声):「蓮さん、葵をよろしくね」

蓮:「はい。必ず幸せにします」



○蓮の自宅 リビング 夜22時

ソファに並んで座る二人。

葵:「今日は...色々ありましたね」

蓮:「うん」

葵:「婚姻届出して、お墓参りして」

蓮:「正式に夫婦になった」

葵:「はい」

蓮:「これから、どんな人生を歩もうか」

葵:「どんな人生がいいですか?」

蓮:「君と一緒なら、どんな人生でも幸せだ」

葵:「私もです」



○蓮の自宅 リビング 夜22時30分

蓮:「子供、欲しいね」

葵:「はい」

蓮:「何人?」

葵:「二人くらい?」

蓮:「いいね。賑やかな家庭」

葵:「犬も飼いたいです」

蓮:「いいよ。大きい犬?」

葵:「中型犬がいいです」

蓮:「じゃあ、柴犬とか?」

葵:「いいですね!」

蓮:「楽しみだね」

葵:「はい」


○蓮の自宅 寝室 夜23時

ベッドに入る二人。

葵:「今日から...毎晩一緒ですね」

蓮:「ああ」

葵:「不思議な感じ」

蓮:「でも、嬉しい」

葵:「私も」

蓮が葵を抱きしめる。

蓮:「愛してる」

葵:「私も愛してます」

蓮:「これから、ずっと一緒だね」

葵:「はい。ずっと」

キスをする二人。



○蓮の自宅 寝室 深夜0時

蓮:「葵、ありがとう」

葵:「何が?」

蓮:「僕を選んでくれて」

葵:「こちらこそ」

蓮:「僕は...昔、間違っていた」

葵:「...」

蓮:「でも、君が待っていてくれた」

葵:「あなたが変わったから」

蓮:「これからも、もっといい夫になる」

葵:「今でも十分です」

蓮:「いや、まだまだ」

葵:「じゃあ、私ももっといい妻になります」

蓮:「一緒に成長しよう」

葵:「はい」


○蓮の自宅 寝室 朝6時 翌朝

朝日が差し込む。

蓮が先に目を覚ます。

隣で眠る葵を見つめる。

蓮:「(こんなに幸せでいいのかな...)」

蓮:「(でも、この幸せ、絶対に守る)」

葵が目を覚ます。

葵:「おはようございます」

蓮:「おはよう。よく眠れた?」

葵:「はい。とても」

蓮:「良かった」

葵:「今日から、普通の日常ですね」

蓮:「普通の...」

葵:「夫婦としての」

蓮:「ああ。でも、君といる日常は、特別だ」

葵:「私もそう思います」

立ち上がる二人。

蓮:「さあ、朝ごはん作ろう」

葵:「はい!」

手を繋いで、キッチンへ向かう。

新しい一日が始まる。