「庭の千草」狂詩曲

ダフィット教授に相談したのは、痛みが頻繁になってからだった。

「そうか」

ダフィット先生は「フーーッ」と長くため息をつき、ガックリしたように見えた。

「此処に診てもらいなさい」

机の引き出しから名刺を取り出した。

大学病院整形外科の医師の名前が書かれていた。

「腕は良い医者だ。医療費は出してやる。医者の指示を守れ。診療内容は毎回、報告に来い」

ーー先生があっさりと治療を認めてくれた。こんなに、あっさりと言われるなら、もっと早くに話せばよかった

私は今さらながら、宗月は学内コンサートの時から見越していたんだと思った。

「先生、すみません」

言いながら、ポロポロと涙がこぼれた。

「泣くヤツがあるか。私が君に無茶を言い過ぎた。君が活躍する姿を観たい、一心で」

ダフィット先生は、泣きやまない私をギュッと抱きしめた。