「先生に、挨拶しにきたんですってね」
宗月に演奏曲リストを渡して、訊ねた。
宗月はユリウスと一緒に、屋上に居た。
私は楽譜を捲り始めた宗月に、「あの……」と躊躇いがちに声をかけた。
「選曲したのは、ダフィット教授?」
「ええ。先生が全曲、決めたの」
「そう……」
宗月は顎に手を当て数秒、唸り首を傾げた。
「この選曲だと全曲、超絶技巧曲だけど君は納得したのかな」
宗月の目が私の目をみつめて離さない。
「納得するもなにも、『これを演奏しなさい』と渡されたのよ。先生はいつもそうだし、先生の言うことは間違いないもの」
宗月はフーーッと息を吐いた。
「ユリウス、教授はお前にもそんなふうなのか」
「いや、俺はまだ教授のレッスンを受け始めて1ヶ月くらいだから、教授とも数回しか話していない」
「そうかーー。クレア、このリストでは指を酷使する」
宗月に演奏曲リストを渡して、訊ねた。
宗月はユリウスと一緒に、屋上に居た。
私は楽譜を捲り始めた宗月に、「あの……」と躊躇いがちに声をかけた。
「選曲したのは、ダフィット教授?」
「ええ。先生が全曲、決めたの」
「そう……」
宗月は顎に手を当て数秒、唸り首を傾げた。
「この選曲だと全曲、超絶技巧曲だけど君は納得したのかな」
宗月の目が私の目をみつめて離さない。
「納得するもなにも、『これを演奏しなさい』と渡されたのよ。先生はいつもそうだし、先生の言うことは間違いないもの」
宗月はフーーッと息を吐いた。
「ユリウス、教授はお前にもそんなふうなのか」
「いや、俺はまだ教授のレッスンを受け始めて1ヶ月くらいだから、教授とも数回しか話していない」
「そうかーー。クレア、このリストでは指を酷使する」



