「庭の千草」狂詩曲

宗月のマネジャーハインツは連日、情報収集と拡散具合の調査、関係各所への規制に負われていた。

ユリウスはクレア警護のため、病院への送迎をかって出た。

ミヒャエルやマルグリット、ビアンカは詩月をなるべく1人にしないように気を配った。

BALでは週刊誌の記事が出た直後、店内は詩月の話題で騒然となった。

詩月があまりにも飄々としていて、「血縁関係はない」ことをあっさり認めたことで、それ以上、語られることはなかった。

ミヒャエルとビアンカは驚いたものの何となく察していたと話した。

常連客にはクレアと宗月たちが学生だった頃を知っている者も居た。

当時の話を酒のツマミにし、懐かしげに話して聞かせる。

マスターが事の経緯を全て知っていて、知らぬ存ぜぬを通していたことを、20年もよく隠し通したなと感心する客と反発する客が居て、賛否両論だ。