「庭の千草」狂詩曲

ユリウスはマルグリットがダイニングを出て、キッチンに入っていくのを確認した。

「たいへんだったんだ。1ヶ月半以上も帰ってくるのを心配しながら待っていたのに、彩月から電話があったらしくてね」

「……ああ。色々、話していないのは申し訳ないと思っている。色々と気遣いされるのは苦手で……。足のことは気づいていないなら話す必要はないし、体のことも知ってもらった所で、どうにかできることでもないから……」

「それでもマルグリットは話してほしいみたいだ。他人ではないんたばからとーーそういうことだ」

詩月は困ったなと思ったが無言で頷いた。

マルグリットがトレーに野菜スープと黒パン、ヨーグルトディップを乗せて、ダイニングに戻ってきた。

「簡単なものはがりだけど」

「ありがとう」

「何を話していたの?」

マルグリットが詩月に笑顔を向けた。