「だろうな。僕自身、未だに戸惑っている」
理久が詩月の後ろで、詩月の肩をしっかり支えていた。
「話してよかったの?」
「何でだろうな。君になら話してもいいと思った」
「何故」
小百合が声を出さずに、首を傾げた。
「他言するようなヤツではないだろ、君は」
詩月の表情が優しく穏やかさを取り戻していた。
「誰彼と話せる内容ではないでしょ、こんなデリケートなこと」
詩月は「だよな」と呟いて、フッと消え入りそうに笑った。
「ったく。あなたには驚かされてばかり」
小百合ははあ~と大きく息をついた。
「そうか?」
「おばあちゃまのお悔やみに来た時から、ずっと。あんな哀愁に満ちて心のこもったヴァイオリン演奏は聴いたことがなかったわ」
「リリィが亡くなった、……僕は受け入れられなかったんだ。僕はリリィに出会わなかったら、ヴァイオリンもピアノも続けていない」
理久が詩月の後ろで、詩月の肩をしっかり支えていた。
「話してよかったの?」
「何でだろうな。君になら話してもいいと思った」
「何故」
小百合が声を出さずに、首を傾げた。
「他言するようなヤツではないだろ、君は」
詩月の表情が優しく穏やかさを取り戻していた。
「誰彼と話せる内容ではないでしょ、こんなデリケートなこと」
詩月は「だよな」と呟いて、フッと消え入りそうに笑った。
「ったく。あなたには驚かされてばかり」
小百合ははあ~と大きく息をついた。
「そうか?」
「おばあちゃまのお悔やみに来た時から、ずっと。あんな哀愁に満ちて心のこもったヴァイオリン演奏は聴いたことがなかったわ」
「リリィが亡くなった、……僕は受け入れられなかったんだ。僕はリリィに出会わなかったら、ヴァイオリンもピアノも続けていない」



