詩月はXCEON の事務所の帰り、リリィの墓に参った。
教会の裏手にある墓地。
リリィの墓には百合の花が供えられ、まだ線香の残り香があった。
詩月はリリィの教え子が供えていったのだろうと思ったが、詩月が墓に手を合わせていると聞き慣れた声が頭上から降ってきた。
「小百合ーー」
「帰ろうとしていたら、あなたの姿が見えて引き返してきたの」
「百合の花は君が?」
「ええ。教会でヴァイオリンを演奏する次いでにお参りしようと思って家から持ってきたの」
「ヴァイオリン、母が留守で迷惑をかけているな」
「クレア先生はしっかり課題を置いて行かれたから、練習を休んでいる時間なんてないわ。それに、サボっていないかどうか3日おきに演奏の動画を送らなきゃならないのよ。おばあちゃまより厳しいかも」
「母はそんなに……母には習ったことがないから意外だ」
教会の裏手にある墓地。
リリィの墓には百合の花が供えられ、まだ線香の残り香があった。
詩月はリリィの教え子が供えていったのだろうと思ったが、詩月が墓に手を合わせていると聞き慣れた声が頭上から降ってきた。
「小百合ーー」
「帰ろうとしていたら、あなたの姿が見えて引き返してきたの」
「百合の花は君が?」
「ええ。教会でヴァイオリンを演奏する次いでにお参りしようと思って家から持ってきたの」
「ヴァイオリン、母が留守で迷惑をかけているな」
「クレア先生はしっかり課題を置いて行かれたから、練習を休んでいる時間なんてないわ。それに、サボっていないかどうか3日おきに演奏の動画を送らなきゃならないのよ。おばあちゃまより厳しいかも」
「母はそんなに……母には習ったことがないから意外だ」



