宗月との親子関係ーー宗月とクレア、宗月の父母など親族が20年余り、当の詩月にも隠し通してきたことだ。
「院内のセキュリティは、しっかりしている。病棟エリアには、これがないと防犯ベルが作動して入れない」
理久は手首につけたブレスレットと首から下げた身分証を自信たっぷりに見せた。
詩月も手首にブレスレットを着けている。
「『雨の歌』リクエストしたのはまずかったか。かなり話題になった演奏だし」
理久が顔をしかめた。
「僕も演奏したかったんだ。エントランスホールのピアノはいい音だし、あそこは音響もいいからね」
「で、退院は?」
「理仁さんからは未だ何も」
詩月が言うと理久は、心臓モニターに目を移した。
「あ……中庭で倒れた時、前ぶれはあったのに、倒れるギリギリまで我慢していた?」
「立ち上がったと思ったら、クラッとして立ち上がれなかった……」
「院内のセキュリティは、しっかりしている。病棟エリアには、これがないと防犯ベルが作動して入れない」
理久は手首につけたブレスレットと首から下げた身分証を自信たっぷりに見せた。
詩月も手首にブレスレットを着けている。
「『雨の歌』リクエストしたのはまずかったか。かなり話題になった演奏だし」
理久が顔をしかめた。
「僕も演奏したかったんだ。エントランスホールのピアノはいい音だし、あそこは音響もいいからね」
「で、退院は?」
「理仁さんからは未だ何も」
詩月が言うと理久は、心臓モニターに目を移した。
「あ……中庭で倒れた時、前ぶれはあったのに、倒れるギリギリまで我慢していた?」
「立ち上がったと思ったら、クラッとして立ち上がれなかった……」



