ナースステーションでは、看護師が病室へ向かおうとしていた。
詩月の側に小児科医がついていることを知ると、急いで看護師を呼び戻した。
「宗月の息子ではないことが表に出れば、それに便乗して根も葉もない噂も拡がるし、宗月もクレアも、何よりあなたがやり玉になるわ。だから……」
「それでも僕は……」
彩月は言いかけた詩月の言葉を遮り、続けた。
「宗月には真実を隠して表に出さない。そうするしかあなたとクレアを守る術がなかったの」
「周桜Jr.と呼ばれることが、僕にはどれだけ息苦しいか……父さんと比較されることがどれだけ苦痛か……知らないから」
「正しかったとは思わないわ。許してやってとは言えない。ずっと騙していたのは事実ですもの」
「僕は責めているわけではない。自分だけが真実を何も知らされずにいた……自分が周桜宗月の息子ではなかった」
詩月の側に小児科医がついていることを知ると、急いで看護師を呼び戻した。
「宗月の息子ではないことが表に出れば、それに便乗して根も葉もない噂も拡がるし、宗月もクレアも、何よりあなたがやり玉になるわ。だから……」
「それでも僕は……」
彩月は言いかけた詩月の言葉を遮り、続けた。
「宗月には真実を隠して表に出さない。そうするしかあなたとクレアを守る術がなかったの」
「周桜Jr.と呼ばれることが、僕にはどれだけ息苦しいか……父さんと比較されることがどれだけ苦痛か……知らないから」
「正しかったとは思わないわ。許してやってとは言えない。ずっと騙していたのは事実ですもの」
「僕は責めているわけではない。自分だけが真実を何も知らされずにいた……自分が周桜宗月の息子ではなかった」



