「庭の千草」狂詩曲

「そうか。ーー宗月さんもクレアさんも、罪作りだよな」

理仁は長いため息をついて、テーブルに用意され昼食を食べ始めた。

「兄貴は知っていたのか」

「ああ、親父から聞いて。詩月の主治医になって血液型を知った時にな」

「詩月、かなり落ちこんでいるんだ」

「そりゃそうだろ。当たり前のこと、疑いもしないことが、嘘だったんだ。自分のルーツが覆されたんだからな」

「おふくろも慎重になっている。親父と何度も話し合っているみたいだ」

「元気を出してくれればいいんだがな。気がけて声かけしてやって。お前には色々、話すようだし」

神妙な様子で家に戻ってきた理仁は、理久から事情を聞いて、すっきりした顔で病院に戻った。

夕食後、時任は病室にやってきた。

詩月に体温計を手渡し、詩月の指にパルスオキシメーターを着けた。

心電図モニターの画面を確認し、数値をデータを記録した。